妊婦さんへのRSウイルスワクチンについて
妊婦さんへのRSウイルスワクチンが当院で接種できます。
お母さんに接種することで、産まれてくる赤ちゃんにRSウイルスへの免疫が移行し、生後1歳頃までの赤ちゃんのRSウイルス感染の重症化を予防することが期待されます。
RSウイルス感染症とは:RSウイルスに感染することによって起きる呼吸器の感染症で、患者さんによって軽い風邪のような症状から思い肺炎の症状まで様々です。ほぼ全ての新生児・乳幼児が2歳までに感染すると言われていますが、そのうちの3割が細気管支炎や肺炎などを起こして重症化すると言われており注意が必要です。
妊婦さんにRSウイルスワクチンを接種する意義:赤ちゃんは、生後すぐには細菌やウイルスに対する免疫機能が充分ではなく、未熟であることが知られています。そこで妊婦さんにワクチンを接種することでお母さんの身体でRSウイルスに対する免疫をつくってもらい、胎盤やへその緒を通じて、赤ちゃんとお母さんの両方を守る予防効果が期待されています。
ウイルスに対する免疫は、約2週間くらいでつくられます。接種時期が妊娠36週までなのは、ご出産までに免疫が十分につくられる間隔を見越して設定しています。
【接種の実際】
接種の対象:妊娠24週から36週の妊婦さん。 妊婦定期健診で異常がないこと。わからない方は、産婦人科の主治医に相談の上、接種するか決めてください。
接種方法:0.5mlのワクチンを筋肉内に注射します。筋肉内注射ですので、接種後15分は院内で安静にしていただきます。
接種費用:30,000円 高額なワクチンですので、前払いとさせていただきます。
予約方法:窓口での予約のみ。母子手帳と保険証(マイナカード)をお持ちください。予約時に接種代金をお支払いいただきます。体調による接種日の変更は承りますが、キャンセルの場合は理由の如何を問わず返金はいたしかねます。接種後の体調不良につきましては、保険診療とさせていただきます。